小澤征爾さんの事

先程リトミックの記事で
「カールオルフのカルミナブラーナ、聴いてみてください!」
と書いたので、私も久しぶりにyoutubeでを検索してみたところ、
なんともすごい動画があったので、これは是非紹介しなければ!と思いました。

世界のオザワ、こと小澤征爾さんが指揮をされた1989年の演奏です。
ベルリンフィルと共に、日本人合唱団が歌います。
ジルベスタコンサート(大晦日コンサート)ベルリンで、です。
なんとも圧巻。
それまではカラヤン(クラシックCDコーナーに行くと必ず目にする世界の巨匠です)が勤めていた指揮者に、後任がなんとニホンジン小澤征爾。
更に、合唱団が全員日本人。しかもなんと暗譜で歌ってます。
youtubeのコメントにもありましたが、
1989年なんてまだ東洋人の差別もあったでしょうに、合唱団に日本人を迎え入れるベルリンフィル。
そしてその期待に応えるべく、素晴らしい完成度の合唱を暗譜で歌い上げる日本人達。暗譜ってすごい。
…久しぶりにシビレました。
カッコよすぎる!!!

小澤征爾さん。
今でさえ留学っていうと、「え、すごいね」って感覚ですけど
小澤征爾さんが学生の頃なんか、留学っていうのは今よりずっとハードルが高かったはずです。
そんな中、若き小澤征爾さんはスクーターと少しのお金だけを持って単身船に乗ったのです。留学先があった訳でもなんでもなくノープランで船に乗り込むのです。
ヨーロッパへの船の旅は1か月位かかりました。
水平線に沈みゆく太陽を毎日眺めながら、小澤征爾さんの心は、
不安と期待で震えたそうです。
ヨーロッパの地に着き、日本から持ってきたスクーターに日本国旗を掲げ、
小澤征爾さんは街を走り回ったそうです。
持ってきたお金が続く限りコンサートを聴きに行きました。
そうして本場の音楽に触れ、
ある日、指揮者コンクールのポスターを見つけるのです。
小澤征爾さんの指揮者としての栄光の一歩でした。
無名の、しかも東洋人。
指揮者のコンクールですから当然、オーケストラを動かさなきゃいけません。
意思疎通をはかるのにも若き東洋人は言葉が喋れません。
小澤さんはどうしたか。
一度でも小澤征爾さんの指揮を見た方は想像つくかもしれませんが、
身振り手振り、体全部、顔の表情まで使って、オーケストラを動かすのです。
その迫力はお年を召した今も私達に感動を与えてくれます。

小澤征爾さんのお話をすると、
ついつい熱く語ってしまうのですが、
それほど、生き方も指揮もかっこいい。
そして小澤征爾さんの指揮するオーケストラはやはり、他のオーケストラと違うのです。

1898年のカルミナブラーナ、是非聴いてみてくださいね。

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